ヒラリーのInternet Freedom 演説

ヒラリー国務長官が1/21にInternet Freedom(インターネットの自由)について演説しました。

演説は1941年のルーズベルトの4つの自由演説を下敷きに、
現在のネットの事例に照らして自由を説くものでした。
演説の概要は以下の通りです

  • 新事実は特になし
  • 国家による政治的検閲は世界人権宣言に反し基本的人権の侵害である
  • ネット検閲で中国、チュニジア、ウズベキスタン、エジプト、イラン、サウジアラビア、ベトナム、北朝鮮を非難
  • サイバー攻撃をする国や個人は非難に直面する。ネットの世界は1つであり、1国への攻撃は全体への攻撃である。
  • Google問題で中国はサイバー攻撃の徹底した透明な調査をすべきだ
  • ハイチ大地震でのネット活用事例
  • イラン、モルドバ、アメリカなどでの選挙でのネット活用事例
  • アルカイダがネットでテロリストをリクルートするのは断固反対
  • 日本への言及はなし

ルーズベルトの4つの自由 

  • 言論の自由 Freedom of speech and expression
  • 宗教の自由 Freedom of religion
  • 欠乏からの自由 Freedom from want
  • 恐怖からの自由 Freedom from fear

演説の全文は米国務省のサイトで見れます。
Remarks on Internet Freedom, Hillary Rodham Clinton
http://www.state.gov/secretary/rm/2010/01/135519.htm

Google中国撤退問題でかなり大きな内容が出るかと思ってましたが、正直精彩やインパクトに欠け、空疎で散漫な印象を受けました。ニュースの扱いも米金融規制強化やハイチ大地震に比べて低いものでした。ともあれ米政府がネット検閲に対して強硬姿勢を示したので、Googleが再度検閲を受け入れて中国に残る選択肢は消えたように見えます。

ノーマン・ロックウェルが4つの自由を絵にしてますが、こういうのがアメリカ人には受けるんでしょうか。
日本人にはいまいち「自由」の感覚がつかみきれません。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *