オバマ大統領が1/27(水)に一般教書演説を行いました。
演説の8割は内政に当てられて、リーマンショック後の経済危機が
未だ深刻な状態にあることを伺わせる内容となりました。
外交ではイラク、イラン、アフガンなどに最低限触れただけで、
中国やネット検閲などへの言及はありませんでした。
また日本への言及も無しでした。
非常に内向きな演説だったように思います。
内政
- 一部政府プログラムの歳出の3年間凍結を提案
- 来年に200億ドルの予算節減を見込む
- 石油会社・運用会社などを対象とした減税は継続しない
- 医療保険改革は、すべての国民を保険業界の悪しき慣行から守る
- 医療保険改革は、家族や企業のコストと保険料を削減する
- 医療保険改革は、向こう20年にわたり1兆ドルの赤字削減につながる
- 包括的なエネルギー・温暖化対策法案の可決を議会に求める
- 景気対策法により、今年150万の雇用を創出へ
- 雇用拡大は2010年の最優先事項とすべき、新たな雇用対策法の実現求める
- 政権は発足後1年間に政治的な後退を経験したが、政策課題に向け戦い続ける
- 中小企業向け融資支援に300億ドルのTARP(不良資産救済プログラム)資金活用を提案
- 今後5年で輸出を2倍にすることを目指す
- ドーハラウンドの合意達成、アジアとの通商関係強化を促進
- 韓国・コロンビア・パナマとの貿易関係を強化したい
- 中間層向け減税措置の延長目指す
- 財政赤字削減に向けた委員会設置の大統領令を発布する
- 中小企業向けキャピタルゲイン税廃止を求める
- 企業の設備投資への税制優遇策を求める
- 銀行を罰するつもりはない、米経済を守りたい
- 「真の改革」が盛り込まれない金融改革法案が可決されたら、議会に差し戻す
- 高速鉄道の推進
外交
- 米航空機爆破未遂事件の調査
- アフガニスタンで米軍を増派し、アフガン治安部隊が11年7月から治安維持を主導できるよう訓練。米軍は撤退を開始。
- 米軍戦闘部隊は今年8月末までにイラクから完全に撤退する。
- 核兵器の拡散防止
- 北朝鮮、イランは孤立する
全文と動画はホワイトハウスのサイトにあります。
Remarks by the President in State of the Union Address 一般教書演説全文
http://www.whitehouse.gov/the-press-office/remarks-president-state-union-address
The 2010 State of the Union Address 一般教書演説動画
http://www.whitehouse.gov/photos-and-video/video/2010-state-union-address