オバマ大統領が2011/1/25(火)に一般教書演説を行いました。
演説では、現在のアメリカの状態をスプートニクショックに例え、
今後は教育とインフラを拡充し、技術的ブレイクスルーで世界を
リードする方針を打ち出しました。
外交ではイラン、アフガンからの撤退が主でした。
日本への言及は無しでしたが、韓国には4度触れてました。
内政
- アリゾナ銃乱射事件の追悼
- 経済はふたたび活気を取り戻している
- ねじれ議会で共和党に議会運営協力呼びかけ
- 政治家とロビイストとの接触を透明化させる。ひもつき予算には拒否権を発動する。
- アメリカはスプートニクショックの時である。(リーマンショックと新興国の台頭)
- 2035年までに電力の80%をクリーンエネルギーにする
- 技術関連予算を2010年比で3分の1上積みする。
- 今後10年間で、理系分野で10万人の教員を新規採用。
- 2015年までに電気自動車を100万台普及させる
- 今後25年間で、国民の80%が高速鉄道を利用できるようにする。
- 今後5年間で、高速ワイヤレス通信網の普及率を98%にする
経済
- 石油企業への補助金を廃止する
- 25年ぶりに法人税を引き下げる
- 2014年までに輸出を倍増させる
- インド、中国、パナマ、コロンビア、韓国との貿易協定を推進
- 今後5年間、歳出を据え置く。今後10年で4000億ドルの赤字を削減する。連邦職員の給与を2年間据え置く。
- 2%の最富裕層への減税は恒久化させない
- 連邦政府の統合、整理、再編
- 軍隊に同性愛者を入隊させる。軍隊のリクルーターを大学内に入れる。
外交
- イラクから米軍は撤退した。
- アフガニスタンから7月に撤退する。
- パキスタンではアルカイダを許さない。
- イラン、北朝鮮に核放棄を求める
- 新START条約を承認し核兵器の配備数を大幅に減少させる。核をテロリストに渡さない
- ロシアとの関係をリセットし、アジアとの同盟を強化
- スーダン南部独立の住民投票とチュニジア市民を支持する
- 3月にブラジル、チリ、エルサルバドルを訪問する
全文と動画はホワイトハウスのサイトにあります。
動画はEnhancedモードで見ると、演説に関連したグラフが随所に表示され、
非常にわかりやすくなっており、おすすめです。
テレビ中継よりわかりやすく、ネット動画時代の到来を実感します。
Remarks by the President in State of the Union Address 一般教書演説全文
http://www.whitehouse.gov/the-press-office/2011/01/25/remarks-president-state-union-address
The 2011 State of the Union Address 一般教書演説動画
http://www.whitehouse.gov/state-of-the-union-2011
米一般教書演説:オバマ大統領演説(詳報) 「未来の勝利」のために 毎日新聞による和訳
http://mainichi.jp/select/world/news/20110127ddm007030101000c.html