2011年5月19日(木)にオバマ大統領が国務省で中東・北アフリカに関する重要演説 "Moment of Opportunity"を行いました。
イスラエルにパレスチナと交渉し、ヨルダン川西岸・ガザからの撤退を迫るものでしたが、今年秋の国連総会でのパレスチナ国家樹立については否定しました。
要旨
- 1967年(第三次中東戦争)以前のイスラエル国境線に基づくパレスチナ国家の創設
- 9月の国連総会でのイスラエル孤立化やパレスチナ国家承認を認めない。イスラエルとパレスチナの2者で交渉せよ。パレスチナはイスラエルの生存権を認めよ。
- 民主化、言論・集会・宗教の自由、男女平等を支持。
- ビン・ラディンは殺害され、アルカイダとイスラム過激派の時代は終わった
- リビア、シリア、バーレーンは市民を暴力で弾圧するのをやめるべき
- チュニジア、エジプトに10億ドルの金融支援
- イランの人権抑圧と核開発、テロ支援を非難
- イエメンとバーレーンの国内対話促進
- アフガニスタンは7月の撤退後も支援する
イスラエルの国境線 (外務省より)
演説の動画や全文はホワイトハウスのサイトで見れます
Moment of Opportunity: President Obama on the Middle East & North Africa 動画
http://www.whitehouse.gov/blog/2011/05/19/moment-opportunity-president-obama-middle-east-north-africa
Remarks by the President on the Middle East and North Africa 演説全文
http://www.whitehouse.gov/the-press-office/2011/05/19/remarks-president-middle-east-and-north-africa
FACT SHEET: "A Moment of Opportunity" in the Middle East and North Africa 演説要旨
http://www.whitehouse.gov/the-press-office/2011/05/19/fact-sheet-moment-opportunity-middle-east-and-north-africa